【国立武蔵野学院に見学に行きました。】
先日、被害少年サポーターの活動で、さいたま市にある国立武蔵野学院へ行きました。東川口駅から20分という立地にもかかわらず、自然に囲まれた広大な面積の施設でした。
広大な敷地と緑に囲まれた施設
国立武蔵野学院は厚生労働省組織令第135条による国立児童自立支援施設として、児童福祉法第44条に規定する不良行為をなし、又はなすおそれのある児童及び家庭環境その他の環境上の理由により生活指導等を要する児童であって、特に専門的な指導を要するものを入所させ、その自立支援をつかさどり、あわせて全国の児童自立支援施設の向上に寄与することを目的とする。(パンフレットより引用)
武蔵野学院に来る児童は例えば、小学生にして殺人を犯してしまった子供など、特に専門的な指導を要する子供たちが多いそうです。
広大な敷地は東京ドーム2.5個分にも及ぶとのこと。その中には、寮舎、畑、学校、プール、テニス場、野球場などの施設があり、子供たちはここで暮らすことになります。↑の写真のように、大きな塀で囲まれていて、中は森のように木々が生い茂っています。本当に広大で、私は入り口を見つけられず集合時刻に遅刻してしまいました。。。
寮舎
子供たちと職員の方はこの寮舎で暮らすことになります。一度入った子供たちは約1年半ほどここで生活し、寮舎を出るまでは一時帰宅などをすることはないそうです。
国立武蔵野学院の理念は「共に生活し、共に育む」ということ。
ここで共同生活をしながら、健全な社会生活を営む人間になれるよう学んでいくのです。
子供たちの一日の生活は↑のスケジュール通りに進みます。よく食べ・よく働き・よく眠るという三能主義の考えから、毎日みっちりと体を動かし、学び、食べるそうです。
ここに来る前の子供たちは昼夜逆転の生活が大半とのことですが、武蔵野学院で健康的な暮らしをすることで社会復帰を目指します。
非常に難しい。
武蔵野学院に集まってくる子供たちは、重大な事件を起こしてしまっている子だというはなしを聞き、非常に複雑な気持ちになりました。
子供たちは、私がこれまで生きてきた経験では到底考えられないような行動を幼い頃に起こしているわけですが、きっとそれには理由があり、嫌な思いや悲しい気持ち、信じられないような目にあってきた可能性だってあったのだと思います。
僕はそんな経験をせずにここまで生きてきました。
大人の犯す犯罪と子供の犯す犯罪は、質が違う。しかし、行為と結果は変わらない。非常に難しい問題です。