新国立競技場問題、建設計画が白紙に【放蕩息子のたとえ話】

7月17日、膨らみまくった建設費用・整備費用に批判が集まっていた新国立競技場の建設計画が白紙に戻りました。私のような零細企業の不動産業者としてもこの問題には興味がありました。

 

ニュースや新聞を見ても、問題の所在がどこにあるのか?責任追及は誰に?そんなことばかりが取り沙汰されています。

が、一番問題なのは、日本の計画性の無さ、事業を進める力が無いことが世界に伝わってしまうことではないでしょうか。

 

2500億円という数字が国にとって大きな数字かどうかは僕にはわかりませんが(当然僕には途方も無い数字なので)、一度建設計画が始まったからにはその数字には当然根拠があり、納得して進めているはずです。

ましてやそれが他人のお金を使って進めているビジネスならば尚更。

あり得ないデザインをした人が問題なのではなく、それをOKしたのにも関わらず進めることが出来ないことに問題があるように思えます。

そもそもザハさんのデザインって過去の作品を見ても、かなり独創的ですし。

当然、この白紙撤回で、ザハさんのイメージに与える影響も大きくなりますよね。

 

放蕩息子のたとえ話

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このニュースを聞いて思い浮かんだことは聖書(ルカによる福音書15章11-32節)に出てくる、放蕩息子のたとえ話です。

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また、イエスは言われた。「ある人に息子が二人いた。弟の方が父親に、『お父さん、わたしが頂くことになっている財産の分け前をください』と言った。

それで、父親は財産を二人に分けてやった。何日もたたないうちに、下の息子は全部を金に換えて、遠い国に旅立ち、そこで放蕩の限りを尽くして、財産を無駄使いしてしまった。何もかも使い果たしたとき、その地方にひどい飢饉が起こって、彼は食べるにも困り始めた。

それで、その地方に住むある人のところに身を寄せたところ、その人は彼を畑にやって豚の世話をさせた。彼は豚の食べるいなご豆を食べてでも腹を満たしたかったが、食べ物をくれる人はだれもいなかった。

そこで、彼は我に返って言った。『父のところでは、あんなに大勢の雇い人に、有り余るほどパンがあるのに、わたしはここで飢え死にしそうだ。ここをたち、父のところに行って言おう。「お父さん、わたしは天に対しても、またお父さんに対しても罪を犯しました。もう息子と呼ばれる資格はありません。雇い人の一人にしてください」と。』そして、彼はそこをたち、父親のもとに行った。

ところが、まだ遠く離れていたのに、父親は息子を見つけて、憐れに思い、走り寄って首を抱き、接吻した。

息子は言った。『お父さん、わたしは天に対しても、またお父さんに対しても罪を犯しました。もう息子と呼ばれる資格はありません。』

しかし、父親は僕たちに言った。『急いでいちばん良い服を持って来て、この子に着せ、手に指輪をはめてやり、足に履物を履かせなさい。それから、肥えた子牛を連れて来て屠りなさい。食べて祝おう。この息子は、死んでいたのに生き返り、いなくなっていたのに見つかったからだ。』そして、祝宴を始めた。

ところで、兄の方は畑にいたが、家の近くに来ると、音楽や踊りのざわめきが聞こえてきた。そこで、僕の一人を呼んで、これはいったい何事かと尋ねた。僕は言った。『弟さんが帰って来られました。無事な姿で迎えたというので、お父上が肥えた子牛を屠られたのです。』兄は怒って家に入ろうとはせず、父親が出て来てなだめた。

しかし、兄は父親に言った。『このとおり、わたしは何年もお父さんに仕えています。言いつけに背いたことは一度もありません。それなのに、わたしが友達と宴会をするために、子山羊一匹すらくれなかったではありませんか。ところが、あなたのあの息子が、娼婦どもと一緒にあなたの身上を食いつぶして帰って来ると、肥えた子牛を屠っておやりになる。』

すると、父親は言った。『子よ、お前はいつもわたしと一緒にいる。わたしのものは全部お前のものだ。だが、お前のあの弟は死んでいたのに生き返った。いなくなっていたのに見つかったのだ。祝宴を開いて楽しみ喜ぶのは当たり前ではないか。』」(ルカによる福音書15章11-32節)

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当然色々な解釈があると思いますが、国が一度決めたことを白紙に戻す背景には様々な苦悩があったはずです。

皆の反対を押し切って白紙に戻すために努力した人もいるのかな。なんて考えてしまいました。

 

期日は迫っています、日本の創造力、底力を今一度見せて欲しいと思います。

 

 

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