不動産の条件交渉について【ネットの情報を鵜呑みにしてしまう人、危険】
賃貸であれ売買であれ不動産を手に入れようとしたときに、「出来るだけ安く手に入れたい」と考える借主と、「出来るだけ高く貸したい」という貸主では、当然、利害が対立します。そこを、定められた値段に納得した借主が、貸主に賃貸借を申し込むことによって利害は一致します。
借主は安く借りたい(買いたい)
借主は出来るだけ安く借りたい。これは原則的に間違いないはずです。
「同一条件下、同一商品が、同じレベルの品質サービスで提供」された場合、そこには価格でしか差がつきません。全く同じものが手に入るのであれば、安いほうがいいと考えるのが消費者の基本的な心理でしょう。
貸主は高く貸したい?(売りたい)
貸主は高く貸したい。こちらはどうでしょうか?
私は、こちらについては単純にはいかないと考えています。
物件の価格は高すぎてもお客さんはつきませんし、安すぎても赤字になってしまいます。
先に値段を提示している側の心理
アンカリング効果なんかもありますが、日本では「先に値段を提示したほうが不利」と考える人が多いと思います、不動産賃貸・売買のケースではそこまで心理を読んで設定する人は多くないでしょう。
目安にするのは「相場」「利益率」「損益分岐点」といったところでしょう。
近年ではとにかく情報が豊富です。以前のように限られた人しか得られない不動産情報は減ってきていますから、極端にぼったくるような値段設定はすることが出来ないと思います。
ですから貸主(売主)は適正な価格で、尚且つちゃんとお客さんがつくような値段設定を最初から考えていると思っている方が良いでしょう。
じゃあ交渉はしちゃいけないの?
1点ものである不動産は貸す側借りる側、売る側買う側の置かれた状況によっても、物件の値段は左右されるでしょう。
「この物件はまだ市場に出したばかりだから、交渉には応じない!」と考える人、「もう1ヶ月も市場に出ているから、、、そろそろ何とかしなけれゃ」と考える人、その人の心理状態で交渉は左右されます。
僕が気をつけなければならないなと思うのは、
・その物件が絶対欲しい!
・けれどももうちょっと安くなるかもしれないから交渉しちゃえ!
というケースです。
よく考えて下さい。
交渉される側もビジネスです。
そして、「あなたに売る(貸す)ことをしなくても良い」のです。
さらに言えば、「あなたが欲しいと思ったならば、市場にはあなたと同じように考えている人が必ずいます」
交渉することを否定するわけではありませんし、予算オーバーだけれどもどうしても借りたい(買いたい)ということもあるでしょう。そういった場合交渉してみて、成立すれば、より良い物件を手に入れることが出来るでしょう。
ネットを調べていると、「家賃交渉は絶対すべし!」とか「交渉代行業者」なるものが有ります。
完全成功報酬型なんてうたっている業者もいますが、成功しなかったら売買では二度とその物件を手に入れることが出来ないかもしれませんし、賃貸ならばオーナーとの関係が悪くなり、住み続けることが出来なくなるかもしれません。
当然それを行うことによる、リスクがあることもわかった上で進める必要があります。
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