やばい、傾いてるかも。。。建物歪みをメジャー1つで測る方法
建物が歪んでいるかどうか?もし、これを一般の方が調べようと思っても、なかなか難しいイメージがあるのではないでしょうか?
今日は簡単に建物の歪みを測る方法を教えます。
問題がある傾きの建物とは何か?
日本住宅性能表示基準(最終改正 平成 18 年国土交通省告示第 1129 号)では、床の傾きは6/1000未満としており、それ以上は問題があるとしています。今回お伝えするのはあくまでも簡易計測方法ですが、この6/1000を基準に計測しますので問題がある場合は専門家にご確認下さい。
使うものはメジャー1つ!
今回の計測に使用するのはメジャー1つです。どんなものでもいいですが、最低でも5m以上あるものが望ましいです。
- まず建物内のどこでもいいので床から天井までの高さを計測します。ここをA地点とします。
- 続いて、そこから1,000cm(10m)離れます。この距離をXとします。
- A地点から1,000cm離れた場所でもう一度、床から天井までの高さを計測し、その地点をBとします。
A地点とB地点の高さに差が出たでしょうか?
日本住宅性能表示基準では6/1000未満であるべきとしています。今回Xの距離が1,000cmですので、6cm未満の差であれば問題がないと判断されます。ですから、A地点が3mだとしたら、B地点の高さは3m±6cm未満である必要があります。
問題があるかも…と思ったら
計測はA,B、2点だけでなく、複数箇所のデータを取っていただき、その平均値で検討されると良いです。この簡易測定法を使い、少しでも不安を感じたら建築士やホームインスペクターなどの専門家にご相談下さい。