町の不動産屋として考えていること【生活保護とシングルマザー】

住む場所が変われば、内部・外部環境が変わる、環境が変われば暮らしが変わる、生活が変われば明日が変わる。

 

自分自身、仕事をし、生活している板橋で不動産を通じてどんなことが出来るだろうか?ということをよく考えます。

 

板橋はどんな場所なのか?

(以下データ出典:板橋区WebSiteより

面積(平成24年10月1日)

最大:大田区 60.42平方キロメートル

9位:板橋区 32.17平方キロメートル

最小:台東区 10.08平方キロメートル

人口(住民基本台帳 平成24年1月1日)

最大:世田谷区 840,522人

7位:板橋区 518,350人

最小:千代田区 48,538人

人口や面積は中の上、ぱっとしない印象がありますが昔は23区イチの広さを誇ったのが板橋区でした。面積が広すぎたことなどが理由でしょうが、昭和23年に板橋区から分割され練馬区が出来ました。だからホントは板橋区が1位。笑

 

福祉の問題

高齢化率(住民基本台帳 平成24年1月1日 65歳以上の高齢者の割合)

最大:北区  24.9% (78,924人)

7位:板橋区 21.2% (109,674人)

最小:中央区 16.4%(19,712人)

病院・一般診療所の病床数(東京都福祉保健局「福祉・衛生統計年報(平成23年度)」「同(平成22年度)」)

最大:板橋区 9,679床

最小:台東区 1,246床

板橋区は高齢化のイメージが強いですが、こちらも7位。しかしお隣り北区は一位ですから区で区切らないでエリアで考えると結構多いのかもしれません。病床数は一位。

 

出生率(人口千対 東京都福祉保健局「人口動態統計年報(確定数)平成23年」)

最大:港区 11.4人

10位:板橋区 8.1人

最小:豊島区 6.5人

保育所施設総数(東京都福祉保健局「福祉・衛生統計年報 平成23年度」)

最大:板橋区 94施設(定員8,510人)

最小:千代田区 7施設(定員565人)

出生数は他のランキングと比較すると低め、けれども保育所数は最大。保育所不足が問題になっている昨今、保育所施設数が多いことは素晴らしいことだと思います。せっかくであれば出生数も伸びて欲しい所ですが、他区から移り住んでもらうことも出来ないのかな?と思ってしまいます。

 

生活保護の保護率とシングルマザー

生活保護の保護率(東京都福祉保健局「福祉・衛生統計年報 平成23年度」)

最大:台東区 47.0‰

3位:板橋区 33.4‰

最小:中央区 7.2‰

保護率というのは「人口に対して実際に保護を受けている人数の割合」で、板橋区の保護率は23区内で第三位となっています。

実際に私がこれまで板橋で仕事をしていても、生活保護を受けている人の賃貸物件探しの相談や、生活保護の人が多く住んでいるマンションに出会うことも多かったです。

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相談を受けていて感じたことは若い女性が意外と多いということ。話を聞くと皆さん何らかの理由で一人で子育てをしているシングルマザーなのです。

相談できる家族はいるのか?

子どもたちや自分の将来はどう考えているのか?

周りはいくらでも言えるでしょうが、まだ幼い子供達をママチャリに乗せ走り回り、必死に子育てをしている若いお母さんを見ていると、とてもそんなことは考えている余裕など無いのだろうと思います。

 

生活保護で部屋を借りる為のハードル

シングルマザーがより良い環境を手に入れようとするにはハードルが多いです

  • 住居を見つけること
  • 仕事を見つけること
  • 子供を預ける場所を見つけること

生活保護費で借りることの出来る物件は古く狭い物件になってしまうことが多いです。仮に見つかったとしても審査で落とされてしまうこともしばしば。

住居が見つかっても、子どもを抱えているシングルマザーを雇ってくれる仕事を見つけるのはまた困難です。

そして見つかったとしても、仕事中の子どもたちの世話をしてくれる場所を見つけることも、費用を支払うことも難しいでしょう。

 

今日の新聞記事でこんなものがありました。

2016/01/08  日経産業新聞

2015年末、東京都町田市の閑静な住宅街の一角で、シングルマザー向けシェアハウスの建設が始まった。同市内で介護施設などを運営する社会福祉法人合掌苑の社員寮として、今年6月以降、最大5世帯が入居する予定だ。

 シングルマザーにとって賃貸物件を借りることと、子育てに理解のある職場を見つけることは大きな困難となっている。一方で介護の現場は慢性的な人手不足。合掌苑の森一成理事長は「従来の採用活動だけで人材を確保するのは難しくなっていた」と話す。

(中略)

 新築するシェアハウスは最寄りの介護施設から徒歩3分程度の距離にある。5室ある個室の広さは11畳ほどで、リビングなどの共用スペースには子供らが走り回れる回遊性を持たせた。家賃は光熱費などを含め月5万~6万円となる見込み。周辺相場に比べ安くはないが、秋山氏は「福祉ではなく、あくまで自立支援が目的だ」と説明する。

 

社員寮としての試みは面白い挑戦ですね。「あくまでも自立支援」ということも大切なことです。お金を渡して解決することはその場だけの解決にしかならず、継続し発展する仕組みを作ることが大切だと思います。

シングルマザーを自立支援することは、将来日本を背負って立つ子どもたちの未来を考える事です。ですから、このことを考えるのはとっても大切なことなのだと思います。

 

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