西成を訪れた理由【西成JAZZで町おこし】
そもそもどうして西成へ訪れたかというと、きっかけは仕事を終えた後、友人のお父さんとお酒を飲んでいた時のことでした。
私「お父さん今日は何していらしたんですか?」
友人父「西成っちゅーとこで、JAZZ聞いてたんや」
私「へーそういう所があるんですか!」
友人父「せや。なんなら明日行ってみるか?」
私「はい!行ってみたいです!」
友人父「そんならボロボロの店と、もっとボロボロの店があるけど、どっちがいい?」
・・・とまぁ、こんな感じです 笑
事前に色々と調べてみると、西成区にてJAZZで町おこしをしたいと考えた松田さんというプロドラマーの方が始めたイベントが西成JAZZだそうな。
http://matome.naver.jp/odai/2140504083827011201
ブリッジパーティー主催者としてはこれは是非、見て感じてみるべき。と考え、西成に向かったのでした。
Donna Lee
西成JAZZでは複数の店舗が持ち回りで生演奏を行っており、本日の会場となっているのは西成ドナ・リー。
ここだけ写真で切り取るとオシャレに見えるかもしれないが、周りはシャッター街。開いているお店の大半は喫茶店かカラオケスナックかスーパー玉出。笑
グーグルマップを頼りにふらふら探していると、自転車のようなものに乗った歯のないオジサンが声かけてきて「道に迷ってんなら、そこの交番で聞きなさい」と教えてくれました。
何を伝えたいかと言いますと、女の子一人では歩けない雰囲気の町だということ。僕でもちょっと怖いです。。。
恐る恐る入店・・・
恐る恐るドアを開けると・・・・
そこには人、人、人!15坪くらいの店内はお客さんでいっぱい!
ほどなくして演奏が始まりました。
あれ、、、めっちゃいい雰囲気じゃないですか。
ここに来る道中に見た景色とはまったく違う。生の本物のJAZZが聞けます。
しかも価格が安い。
お酒は一杯300円程度、おつまみも豊富ですが300円。その場で現金と引き換えです。ミュージックチャージなんかありません。投げ銭ライブ。
このクオリティで、この価格!安い!
仕掛け人の松田さんは「西成区あいりん地区」と言う場所で「街の活性化の為」「日雇い労働者」を相手に始めたとのこと。
この町で受け入れられるためには、値段も街に合った値段であるべき。けれども手を抜くわけではない本物の演奏がそこにはありました。
新聞掲載もされていました
労働者の街と言われる西成は西成JAZZを通じてイメージが変わろうとしているのかもしれません。
限られた人たちしか立ち入ることのない空間は、縮小していくいっぽうです。人が集まらなければ活気も無くなってしまいます。
ターミナル駅には巨大な複合施設が立ち、多くの人が集まってくるかもしれません。けれどもそれは、どこの街にもある風景、違いのない風景で、大阪も東京も変わりません。
本当はその街にしかない味、その街にしかない雰囲気、そういったものを守り、さらに発展させていくべきなのだと思います。そこに行かなければ味わえないものがあるから人は旅をし、新天地を求めるのです。
全部同じなら、便利で近い所で十分。
不動産屋として私がやりたいことへ、また一歩進めた気がします。
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