部屋を借りるときの入居審査に落ちた!クソ~!となる前に
今日は久しぶりに賃貸借契約のお話です。
一般的な賃貸借契約の流れは、
1.内覧
2.申込
3.貸主審査
4.審査通過後、契約
という手順になります。どんなにお金を持っていても、不動産を借りる際には必ず貸主の審査があり、審査通過後に初めて契約となります。
審査の基準とは?
賃貸物件を借りるときの審査基準ですが、決まったルールがあるわけではありません。
単純に言えば貸主さんとしてもビジネスですから「ちゃんと家賃を払ってくれて、問題を起こさない人」が理想の入居者です。
したがって、安定した収入があって、真面目な人であればOK。。。。
なんですが、よく分からないですよね。
借りる人が人間ならば、貸している人も人間。
私がこれまで関わった賃貸物件のケースでも様々な事情がありました。
審査後オーナーさんに「お金は無いけれど、真面目そうな人だから、あの人には借りてもらいたいなぁ」と言われることもありました。
反対に「お金はあっても、あの人はなんだか揉めそうだから嫌だなぁ。。。」ということもありました。
そんないい加減な理由で断るなんてイイの!?
「なんだか心配だから断る」そんなのイイの!?と思う方もいらっしゃると思いますが、貸主としては将来にわたって安定した収入が見込めることはもちろん、「協調性が無い」などの人格の問題がないことも大事な審査項目です。
一度、審査を通過し契約してしまうと、賃借人は借地借家法という法律で大きな保護を受けます。契約後に賃貸人から契約解除するのはなかなかハードルが高いので、審査の時にしっかりと判断する必要があるのです。
断るなら、審査の理由を教えてくれよ!
審査に落とされてしまった時には「審査の理由を教えてくれ!」と言いたくなると思います。しかし、原則として審査内容を教えてくれることは、ほぼ無いでしょう。
契約の自由は双方にあり、断る理由を伝える義務もありません。そして、媒介している不動産業者にも審査の結果を相手方に伝えるだけで、宅建業法上も問題はありません。
物件を探されている方が部屋を決めるまでに慎重になるように、賃貸人からしてみれば「契約をしてしまえば簡単に契約解除が出来ない」ということからも、審査には当然慎重になるということなのです。
今後インターネット契約が普及してくれば、貸主借主が顔を合わせることも少なくなるでしょう。ともなれば審査はデータを利用した定量的判断をすることになるのかもしれません。
「一度審査に落ちてしまったら、もう他には借りられなくなる」ということや、「数字をごまかして審査を通す」といったことが多くなってくるかもしれません。
私の個人的な意見としては人情味のない不動産屋も寂しいものだな。と思ってしまいます。
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