「価格は市場が決める」ということと自分の仕事を照らしあわせて考えてみた
先日、お客さまからお礼のお手紙と戴き物をしてしまいました。この仕事を始めたばかりの頃はお客さまから戴き物をするなんて考えられませんでした。仕事を始めたばかりのあの頃と今、同じ不動産業ではあるけれど何が違うのか?考えてみました。
昔の仕事と今の仕事
雇われている頃は「どうやって売上を上げればいいんだろう?」そんなことばかりを考えていました。会社に売上を入れて評価されたかったからです。(それでも生意気に意見はしていたと思いますが。。。笑)
それが、責任者の立場になり、そして自分で会社を運営するようになり、本来ならより売上について考えるべき立場になっているにも関わらず、私欲をなくし、「お客さんに喜んでもらえるにはどうしたらいいだろうか?」ということに時間を費やし、仕事をするようになりました。
手数料値引きと対極の仕事
私の仕事は手数料値引きと対極の仕事だと思っています、弊社では手数料のお値引きが原則、無いからです。
賃貸物件ならば月のお家賃の1ヶ月分
売買物件ならば売買価格の3%+6万円
法律で不動産業者が頂ける手数料の上限が決まっており、その金額がこれまでの不動産業界での一般的な価格でした。私もこの金額を頂いています。
なぜ、値引きしないのか?
世の中には今、全物件仲介手数料半額!などと謳う会社もあります。そんな中で何故、弊社では値下げしないのか。今の私の考えを記していきたいと思います。
例えば、営業マンの話なんかを聞いていると「商品の説明をし、値段の説明をし、最後に「特別値引きをするので買って下さい!」」なんていう流れが一般的だと思います。
そういう話を聞いていると「じゃあ何で最初っからその値段って言わないの?」と思ってしまうのです。
・相手を見て値段を決める
・他の値段より安くしてくれるなら買う
結局それは商品やサービスに真剣に向き合ってもいないし、お客さまにも見てもらえていないということだと思うのです。
私の会社の場合、そういう駆け引きをお客さまに対してしたくないので、いただく金額を固定し、どんな価格帯のお客さまであれ同じ内容の仕事をする。ということを初めに決めました。
値引きは商品の一部では無いということです。
相手によって仕事の内容や値段を変えるようなことは、やっていて気分の良いものではありませんし、そういう仕事で万が一お客さまに「ありがとう」という言葉を頂いては、自分の仕事に後悔するでしょう。
不動産屋の仕事は表に見えない部分が多いので、仕事の内容がお客さまに伝わりづらいのも事実です。サボろうと思えばサボれるし、やろうと思えばいくらでも時間をつぎ込めます。
僕の場合、物件を紹介するにしても「どうして、その物件をご紹介しようと考えたか?」その経緯を必ずご説明させていただいております。
ただ物件図面を送っただけでは、ポータルサイトをクリックして出てきた物件と何ら変わりがありません。そして、例え「私が紹介した物件」が「ポータルサイトをクリックしても出てきた」としても、その経緯をお伝えすることにより意味の異なる物件だと考えています。
世間では便利さ・安さ・手軽さなどが評価されているかもしれません、昨日のアパホテルの記事では「価格は市場が決める」という発言をアパホテル社長がしていました。私の仕事はこれらに逆行しているのかもしれません。
会社を運営するものとして、売上は社員の暮らしを守りより良い未来を描いていただくためにとても重要なものです。想定される売上を元に商品・サービスを考え、雇う人数を決定し、固定費変動費を考えて会社を発展させていくことが私の使命です。
スタートの段階で決めている商品とサービスは会社が活動するために必要な売上をもたらしてくれます。利潤の最大化という言葉はわかります。けれども、その売上を相手の顔色を伺いながらその都度ゲームのように数値を上げ下げするというのは私には向いていないのだと感じます。
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