投資や貯金の基本　複利と単利の違い【電卓で複利単利を計算する方法】

投資や貯金、お金にまつわる事を考える時に気になるのが利子（利息）や利回りですね。利息には単利と複利という考え方が出てきます。今日はお金の運用の仕方の基本中の基本、単利と複利のご説明と電卓を使った簡単な計算法をお伝えします。FPの試験でも単利と複利は出ますので電卓を使った計算は覚えておくと便利です。

単利とは

まず、投資や貯金に使う最初のお金を「元本（がんぽん）」と言います。この元本に対してだけ利息がつくことを単利と言います。

例）１００万円に対して年５％の単利で運用する

１年目：１００万円＋５万円（単利　年５％）＝１０５万円

２年目：１００万円＋５万円（単利　年５％）✕２年分＝１１０万円

３年目：１００万円＋５万円（単利　年５％）✕３年分＝１１５万円

利息は最初の１００万円にだけ付いてくるので、毎年５万円ずつ増えてくる計算になります。

これが単利です。

複利とは

先ほどの単利が元本にだけ利息が付くのに対して、複利は運用期間中に発生した利息を元本に合わせて投資する運用方法になります。

例）１００万円に対して年５％の複利で運用する

１年目：１００万円＋５万円＝１０５万円

２年目：１０５万円＋5万2500円＝１１０.２５万円

３年目：１１０．２５万円＋5万5125円＝１１５万７，６２５円

単利で運用するときに比べて、7,625円多くなっていります。よって、複利のほうが高い運用効果を得られることが分かると思います。

単利と複利の計算方法

それではここから単利と複利の電卓を使用した具体的な計算方法をお伝えします。

まずは単利から

例）１００万円に対して年５％の単利で５年間運用した時、５年後の受取金額は？

（元本）＋（元本）✕（年利？％）✕（年数）＝（受取金額）

１００＋１００✕０．０５✕５＝１２５万円

こつとしては右側の掛け算（元本）✕（年利？％）✕（年数）を先にやってから、元本を足すということです。こちらは掛けて足すだけ、とっても簡単。

続いて複利

例）１００万円に対して年５％の複利で５年間運用した時、５年後の受取金額は？

（元本）✕（1＋利子率）^^年数＝（受取金額）

１００✕（1＋０．０５）^５＝１２７．６２８１万円

こちらのコツも右側の（1＋利子率）^^年数を先に計算してしまうことです。累乗の計算を電卓でするのは意外に簡単です。

二乗は✕＝で二乗が出ます。

三乗は✕＝＝

四乗は✕＝＝＝

五乗は✕＝＝＝＝

といったように続いていきます、何回押したかわからなくなるので注意が必要です。笑

✕＝が２乗なので、✕＝（にー）、＝（さん）、＝（しー）、＝（ごー）、＝（ろく）・・・と心のなかで数えながらやると間違えません、私はFPの試験でこのようにやってました。

スタート。１．０５✕（かける）

＝（にーねんめ）

＝（さんねんめー）

＝（よーねんめー）

＝（ごーねんめー）

ということでここに元本１００を掛けると、１００万円５年間５％の複利運用をした結果の受取金額は１２７万６２８１円（円以下切り捨て）ということがわかります。

複利は、計算自体は多少複雑ですが、電卓の操作は簡単です。

恐らくほとんどの電卓で「✕と＝」を使った累乗の計算は出来ると思うので、試してみて使えるようにしてください。