電力自由化で価格を下げるためには原子力発電所が必要だなんて選択はしないでほしい

震災から5年経った。被災地から離れたところで生活する我々は普段どおりの生活をしている。しかし被災地の問題は、今なお続いている。2016年3月11日「高浜3号機が停止、仮処分決定受け、関電、業績に打撃」今朝の日経新聞朝刊の見出しの一つだ。

運転差し止めの仮処分決定

出典:2016/03/11  日本経済新聞 朝刊  5ページ

関西電力は10日、大津地裁による高浜原子力発電所3、4号機(福井県)の運転差し止め仮処分決定を受け、3号機の運転を停止した。稼働中の原発が司法判断で停止したのは初めて。1月下旬に再稼働して1カ月余りで再び止まった。

 関電は同日午後8時ごろ、高浜3号機で原子炉の核分裂反応を抑える制御棒を挿入し終えた。発電コストが安い原発を使えず、高浜2基の稼働で得られる年1千億円超の利益押し上げ効果は当面見込めなくなった。

 10日の株式市場で関西電力株は一時17%安と急落。他地域でも司法判断で原発が止まりかねないとの思惑から原発依存度が高い九州電力などにも売りが波及し、電力10社全ての株価が下落した。

 安倍晋三首相は同日の記者会見で「原子力規制委員会が判断した世界最高レベルの新規制基準に適合した原発だけ再稼働を認めるとの一貫した方針に変わりない」と述べた。そのうえで、関電には「さらに安全性に関する説明を尽くすことを期待する。政府としても指導する」と語った。

発電コスト

毎年3・11が来る度に、震災のニュースが流れ、原発の話題となる。そして今年、2016年は「電力自由化」が一緒になってニュースで流れてくる。

関電は発電コストが安い原発を使えず、高浜2基の稼働で得られる年1千億円超の利益押し上げ効果が見込めなくなるという。これにより値下げにつながらないため、経済に大きな影響が出てくるというのです。

どういうリスクを取っていくのか?

-shared-img-thumb-SUN85_huuryokuhatuden_TP_V

そもそも電力の自由化と原発、低価格が経済に与える影響と原発は根本的に問題が違うのでは無いでしょうか?

僕が生まれてからというもの電力会社は東京電力。ボタンを押せば電気はつくし、冷蔵庫は一日中稼働し続けている。それがどこからどうやって送られてきているか?なんてことは一度も考えたことがありませんでした。

しかし震災によって日本の電力は原発に頼っているということを知り、4月からの電力自由化では送られてくる電気は何で作られているか?(風力・火力・原子力なのか?)というところからも選べるといいます。

「電力自由化で価格が下る!」

確かにこれは魅力的です。安いほうが誰だっていいに決まってます。

けれども価格が下げる為、だから原子力発電が必要、、、なのでしょうか?

今でも、記憶に残っている。煙が立ち上る福島原子力発電所をニュースで見た我々が「安くなるためだったら原子力発電必要だよね!!」なんて言えますか?

そもそも独占的に電気でお金儲けをしていた人たちがいて、そこには自由に他の人達が入ってこないわけですから、企業努力もへったくれもない。始まってみなければわかりませんがクリーンなエネルギーを選択しても今と同じ価格、もしくは今より安くなる組み合わせだって生まれてくるかもしれません。

原子力を利用することによって得られるメリット・デメリット、環境のこと、経済のこと、どういったリスクを選択するか。安くなるから必要だとは言っていられないと思います。

 価格以上に大切なことは当然あるのだと思うのです。

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

不動産の事でお困りの方はご相談下さい

「スペックというフィルターの外にある物件を一緒に探して欲しい。」

「ライフスタイルに合った自分だけの部屋を一緒に見つけて欲しい」

「マンション経営・管理の信頼できるパートナーを探している方」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

弊社の不動産仲介は、ご紹介もしくはご予約限定となっております。

まずはお電話、もしくはメールにてご連絡下さい。

賃貸・売買・管理・不動産のご相談は、
MBA不動産ケン・トータル・コンサルティングへ。

お問い合わせはコチラ

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

ケン・トータル・コンサルティング

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>