部屋探しの方法の変化
皆さんは不動産を探すときに、どのように探すでしょうか?
- インターネットで探す
(SUUMO、アットホーム、ホームズ等、ポータルサイト・・・)
- 自分の利用する駅などの近くの不動産屋さんにとりあえず入ってみる
- 知り合いの不動産屋を頼ってみる
恐らく、ご自身が不動産屋でない限り、このいずれかの方法で探されているのではないでしょうか?
私は、父が不動産屋だったこともあり、幼い頃から不動産業を身近に感じて育ってきました。
幼いころ見た父の仕事は、「月に1度、会社に届く大量の物件資料(紙)をラックに分類して整理をして準備をし、お客様が店舗にいらっしゃった時にはそのラック資料の中から物件を引っ張り出してきてご紹介する」というのが一般的でした。恐らく、そのようなことをしている不動産屋さんは今、ほとんど存在しないでしょう。
けれどもそれが20年ほど前までは日本中の不動産屋さんで一般的でした。
ここ数年の間にパソコンや携帯端末とインターネットが普及したことにより、不動産業界のシステムは大きく変化したのです。
情報価値の変化
現代の赤ちゃんは言葉を覚える前に、プログラミングを覚えます。。。というのは冗談ですが、10代、20代は生まれた時からインターネットがあり、パソコンが一人1台あり、それらを学校で教わります。
昔は「情報=価値」でしたが、今はパソコンで数回クリックするだけで望みの情報を誰でも手に入れられる様になっているのです。
これまで不動産屋しか知らなかった情報が、一般の方でも入手出来るようになり、「情報の非対称性」が以前と比べて格段に小さくなりました。
不動産業界というのはとても離職率が高い業界です。お客様がふらっと立ち寄った店舗の担当者が新人ということはとてもよくある話。その場合、むしろ不動産業者よりもお客さんの方が情報や知識を持っているということすらあります。
不動産業者と一般の人の情報は同じ!?
皆さんが物件情報を探すときにSUUMOやアットホーム、ホームズといった不動産ポータルサイトを使うように、我々不動産屋もポータルサイトを利用します。
ただ我々が使うポータルサイトには大きく分けて2種類あります。
・レインズ(不動産流通機構):ほぼ全ての不動産屋が利用できる業者間流通情報システムで、物件登録・検索の利用は無料。一般の方は情報を見ることが出来ない。
・民間運営の業者間流通システム:SUUMOやアットホーム、ホームズといった業者が不動産屋向けに運営しているポータルサイト。会社により利用料は異なるが、物件登録、検索は基本有料。業者向けに登録した情報は、一般者向けのサイトに転載することが出来る、その場合一般の方も見ることが出来る。
多くの不動産業者は貸主から物件情報を得た時に、上記のレインズと民間運営のポータルの両方に登録します。
、、、つまり既にお判りかと思いますが、不動産業者と一般の方の情報格差はどんどん減少傾向にあるのです。
語弊を恐れずに言うならば、物件量No.1とか、地域ナンバー1の情報量だとか、そういったことは広告の謳い文句にしか過ぎなくなっていると私は考えています。
街の本屋さんとAmazonはどっちの方が品揃えがいいでしょうか?
それは史実を見れば明らかです。
もちろんそれによる弊害が起きていること、そのどちらにも良し悪しがあるだろうというご意見ももっともです。
では、不動産屋に何を求めるのか?
この続きは、次回に続きます。
[…] 前半戦の記事はコチラ […]