【現場の独断で梁に穴開けちゃった!?】構造計算と現場判断。
横浜市に建設中のマンションで、強度計算をしないまま、現場の独断でコンクリートの梁に穴を開けたり、コンクリ内部の鉄筋を切断するということがおこなわれていたそうです。
出典:2016/06/04 日本経済新聞 朝刊
横浜市西区でマンション建設中に地下基礎部の鉄筋が切断された問題で、横浜市は3日、施工した熊谷組側の担当者が強度計算をしないまま、現場の独断でコンクリートの梁(はり)などに配管用の穴を開ける「コア抜き」をしていたことを明らかにした。
横浜市は「現場のチェック体制などが不十分だった」とし、近く内容を国に報告する。
このマンションを巡っては、全5棟で設計図にないコア抜きが計36カ所あることが発覚。うち29カ所ではコンクリート内部の鉄筋も切断されていた。同市は5月13日に熊谷組と販売元の住友不動産から報告書を受領し、内容を精査していた。
大きな建物を建てるためには、その建物の構造計算をする必要があり、構造計算書の作成は建築士さんでなければ出来ません。
どうして横浜市の体制が不十分だったの?
日経新聞によると、
横浜市は「現場のチェック体制などが不十分だった」とし、近く内容を国に報告する。
とあります。
「あれ?これって反省すべきなのは、現場で勝手に穴開けた人や、管理している会社じゃないの?」
と、思う方もいらっしゃるかと思います。
建物を建築するには手順がある
建物建築の手順を簡単に説明すると、
- 建築確認申請と建築工事届をする
- 申請が通り、確認通知書が届いてから、、、
- 着工開始(確認通知書無しで着工するのは違法)
- 中間検査
- 建物が完成する
- 建物の完了検査が行われる
- 検査済証の交付
- 入居が出来る!
といった流れがあります。つまり、建てる前・建ててる途中・建てた後にチェックが入り、最初の計画通り建物が建てられているか?をしっかりとチェックするのです。
事前計画と現場の判断と・・・
これだけチェックして慎重に進めていくのが建物を建てるということなのです。それが現場の判断で計画以外の作業をされてしまっては大変ですよね。(現場の一挙手一投足を全て把握することは至難の業でしょうが)
私の友人の一級建築士の方の話によると、デザインや設備の位置など細かいことを図面に書いて指示をしたとしても、現場の判断であまり気にせず設置されてしまうことも多いそうです。その為、友人は定期的に現場を訪れ、進捗状況を目で見て確認しているそうなんです。
今回の勝手に穴を開けるというのは稀でしょうが・・・、机上の話だけでなく現場に出向いて確認することは大切ですよね。ましてや施主さんの気持ちを考えればちゃんと見て欲しいと思うはず。
果たして、建築されてしまったこれらのマンション、これからどうなってしまうのでしょうか。
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