【店舗開発代行業とはどんな仕事なのだろうか】
近年、不動産物件探しの方法は多様化しています。(成長のベクトルはネットを利用した探し方ばかりの気もしますが)
そんな中、「駿河屋」などでも有名な中古ホビーグッズ販売大手のエーツーが不動産探しをCSA不動産(静岡)へ業務委託したとのこと。
今日はこのニュースから中小企業の物件探しについて考えていきます。
店舗開発を外部委託する
2016/12/09 日本経済新聞 地方経済面 静岡
事業用物件を仲介するCSA不動産(静岡市)は、小売業など向けに店舗用地や建物の取得を代行する事業を始めた。第1弾として、中古ホビーグッズ販売大手のエーツー(静岡市)から業務委託を受けた。今後、県内を中心にチェーン展開を目指す企業の店舗開発ニーズを取り込む。
CSAは事業用物件に特化して不動産仲介を手掛ける点を強みに、全国に持つネットワークを生かし受託先に代わって情報を集める。店舗開発の担当者を3人配置し、委託元企業のニーズに合う物件を探し、賃料交渉などを行う。
エーツーも福岡や仙台など全国の主要都市に中古のゲームやフィギュアなど扱う「駿河屋」の展開を目指しているが、物件探しや賃料交渉などのノウハウを持つ人材がいなかった。CSAに委託することで、費用面や情報量でメリットがあると判断した。
スーパーや飲食店などの小売企業にとって店舗開発は情報収集などに時間や費用がかかるといった課題を抱える。物件情報を持つ専門人材が社内で育ちづらく、CSAは事業ごと外部委託する需要があるとみる。
CSAの2017年2月期売上高は2億5000万円程度の見込み。
ずばりこれを見て驚くのは、、、
売上高2億5000万円!?すごい!!!というところだが、そこはさておき、この事業が成立している理由から不動産業者の存在価値とあり方を勝手に見ていきたい。
不動産屋へ外部委託すること
店舗開発に関しては自社に開発部を作って…という会社も多く、実際、弊社にも大手の担当者の方から依頼がくることもしばしば。「会社から言われて宅建取ったんです!」という担当者の方もよくいらっしゃいます。
けれど、宅建取ったから不動産屋の仕事が出来るわけではないし、そもそも我々でも得意なエリアが当然あるのですから、広いエリアを不動産業専門ではない方がカバーするのも至難の業だろうなと思いながら、お話を聞いています。
基本的に餅は餅屋の考えなので、そういう部分はプロに任せたほうがいいんじゃないかな…というのが私の意見です。ただ上場企業や、大きい会社ならば経験者を雇うという手もありでしょうね。
話は戻って、CSA不動産さん
静岡で賃貸売買を始め、手広く不動産事業を行っています。2010年設立ということで比較的新しい会社のようです。ウェブサイトによると新規開業サポートが得意とのことで、この部分を株式会社エーツーは業務委託したということです。
不動産探しを頼むことの価値
物件情報って全部ネットに載っているんでしょ?
登録しておけば勝手に物件送られてくるんだから、営業担当者なんていらないんじゃない?
そう考える人がいるのも当然だと思います。
一方、不動産屋さんは不動産屋のプロとして、知識を蓄え、情報を集め、それを提供することで代価を得て暮らしています。
一方は支払う金額を極力少なくしたいし、一方は貰えるお金は多い方がいい、最低でも仕事をしたならその分だけは頂きたいと考えています。立場が違えば考え方が違うのも当然のことです。
たまに「不動産営業マンなんていらない!ネットで十分!」という意見を聞きますが、たしかに自分でその仕事(物件探し諸々)が出来てしまうならいらないですよね。「自分でコントロール出来るならば」です。
いらないという人がいる一方、その部分にしっかりとお金を払う人がいるというのが今回のニュースです。
これはどんなことが起こるでしょうか。
不動産屋さんもボランティアでやっているわけではないので、しっかりと対価を支払ってくれるお客さまには優先的に物件は紹介してくれるだろうな…と思いますね。
ただ、当然のこととして、「依頼される側(不動産屋)の実力と仕事に対する誠実さ」が伴って、初めて成立する話であるのは間違いないでしょう。
これは店舗でも住居でも同じことが言えるのではないでしょうか。
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