【西台に鳥貴族は何故、西台駅前1階にOPENしたのか】
昨年12月14日に、都営三田線の西台駅徒歩2分の場所に鳥貴族がオープンしました。お正月に訪れてみると、まぁ混んでるんです。
西台周辺では初出店だから混んでるのかな?なんで1階にオープンしたんだろ?そもそもなんで西台に??
280円均一の焼き鳥食べながら、勝手に分析してみます。
鳥貴族は1FにOPENしない!?
こちらが西台駅前に出来た鳥貴族。
なんだか見慣れない雰囲気じゃないですか?僕はちょっと違和感が。何故なら、これまで訪れたことのある鳥貴族では必ずと言っていいほど、空中店舗にあったからです。
なんで2階以上が良かったのか?ここは不動産屋の立場で考えると単純に「家賃」の問題だと結論づけたくなります。家賃が安ければ1階の方が良いに決まってる。
きっと2階でも集客できちゃうんだな。
鳥貴族に行きたいと思う人は鳥貴族だから行きたいと思うんです。
例えば「リーズナブルな居酒屋A、居酒屋B、居酒屋Cが並んで存在して、一番近い場所にある居酒屋に入ろう」そういう考えでは入らないと個人的に思っています。
鳥貴族はもちろん安いんですが、美味いし、良い物を扱っている。そんなイメージです。例えば響のハイボールだって280円ですから。
それは公式サイトにも書かれているとおり、
出典:鳥貴族ウェブサイト
当社は、「鳥貴族」の単一業態での事業展開を基本方針としており、「鳥貴族」の単一ブランドで、関西圏・関東圏・東海圏の3商圏に焼鳥店の店舗展開をしております。
当社の資本・人財・ノウハウ等を「鳥貴族」に集中することにより、スケールメリットにより質の高い食材をより低価格で調達することができるとともに、何を売りたいかを明確にすることによりお客様の支持を得られると考えております。
また、「鳥貴族」ではメニュー数を絞り込むことにより、さらに調達コストの低下とオペレーションの効率化を行っております。
「280円(税抜)均一の感動」を基本コンセプトとし、280円(税抜)という均一価格でありながら、「味」「品質」「サービス」の向上を図ることでお客様に感動して頂けるような店舗展開を行い、多くのお客様にご利用して頂くことで「焼鳥=鳥貴族」と考えて頂けるような「永遠の会社」を目指しております。
この中に書かれている「集中」「絞込」「効率化」これが鳥貴族の強みなのでしょう。
鳥貴族出店費用について
ここからは少しだけお金の話。鳥貴族は上場企業ですからIRが公開されています。
ということで、ここにアップされている有価証券報告書2016を見せていただきます。P.20の「設備の新設、除却等の計画」部分には事業所名と投資予定金額が記載されています。
一例)
鳥貴族 北赤羽店 総額30,318(千円) 47席
鳥貴族 上野毛店 総額31,713(千円) 49席
鳥貴族 堀北菖蒲園店 総額26,971(千円) 47席
鳥貴族 赤坂一ツ木通り店 総額51,129(千円) 102席
鳥貴族 大袋店 総額42,918(千円) 89席
鳥貴族 自由が丘北口店 総額48,870(千円) 97席
これを見ていると、都心部から郊外まで実に多様な場所に出店していることがわかります。(だから西台にも出店してくれたのか、、、笑)
また、色々と数字をいじってみると50席規模と100席規模において、初期投資総額の目安となりそうな数字が見えてきました。
先程の数字から、総額÷席数をすると一席あたりの投資額が出るのですが、、、
鳥貴族 北赤羽店 総額30,318(千円) 47席 → 一席あたり645千円
鳥貴族 上野毛店 総額31,713(千円) 49席 → 一席あたり647千円
鳥貴族 堀北菖蒲園店 総額26,971(千円) 47席 → 一席あたり574千円
鳥貴族 赤坂一ツ木通り店 総額51,129(千円) 102席 → 一席あたり501千円
鳥貴族 大袋店 総額42,918(千円) 89席 → 一席あたり482千円
鳥貴族 自由が丘北口店 総額48,870(千円) 97席 → 一席あたり504千円
1席あたりのコストが50席規模で650千円前後まで、100席規模で500千円前後までというのが、昨年の目安だったのかもしれません。
母数が少ないのでなんともいえませんけどね。笑
鳥貴族 西台店
さて、それでは鳥貴族西台店はどうかというと、IRにはまだ掲載されていませんでしたので、かってにこちらの情報から予想。
鳥貴族 西台店 総席数96席
ということなので、100席規模の枠で計算すると、、、
96席✕500千円=総額48,000千円
4800万円もかかっているのかー。
ということは、4800万円÷280円=171,429本の焼き鳥で回収することになりますね!笑
(※原価率は3割前後のようですが、ただでさえ長くなってきた記事がさらに長くなるので、ここでは割愛させていただきます。)
また、96席ある鳥貴族西台店はお休みが無さそうなので、、、
171429本÷365日=470本
よって、一日あたり470本売れば良いことになり、
1人3品頼んで、一日平均1.63回転すれば、1年で回収ですね。
1,000円で飲めちゃう店は受け入れられるよ
1品280円✕3品✕8%=907円
ちょい飲みだっていいし、飲み会だっていい。この周辺には高島平団地もあれば、大東文化大学もある。
1,000円で飲める場所が駅前に増えればそりゃ行ってみたくなりますよね。ここは完全に地元に30年住んだ感覚ですが、みんな行くと思う。
ある程度知名度があがり、その味と信頼も顧客に伝わった状況下では、既存市場の影響を超えた出店方法が取れるのかもしれませんね。すごい。
結局、美味ければ人は食べに行っちゃいますし。人が集まるのは何よりも強い。このあたりに住んでいる人はたくさんいますからね。
西台駅前もこれをきっかけに人の流れができてくるかもしれません。
そうなるといいな。
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面白い分析ですね。
ちなみにときわ台店は2階にあります。
ありがとうございます、鳥貴族は2階にあること多いですよね。
家賃が安ければ当然1階の方が集客しやすいでしょうからそちらを選ぶでしょうし、店舗数が増えてきたことで、キッチン設備等の導入コストが下がり、家賃に充てられる額が増えているのかもしれませんね。