不動産屋の繁忙期っていつなんだろう?と真剣に不動産屋が考えた結果。
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【不動産屋の繁忙期っていつなんだろう?と考えた結果。2017VER.】
不動産屋の繁忙期っていつだかご存知でしょうか?
よく不動産屋同士が集まると、「今年の繁忙期は早くて11月からだったよー」などといった声が聞こえてきます。実際に繁忙期に入るタイミングはいつなのでしょうか??
統計局のデータをもとに分析してみることにしました。
国内移動者数推移
今回サンプルとして見るのは2011年、2012年の日本国内における移動者数のデータです。
両年ともに3月に移動者数がピークを迎え、1月が最も少ない移動者数となっていました。ピークの理由として3月~4月は入学や就職、転勤などに伴う引っ越しが発生する為だと考えられます。
逆に1月の移動者数が最も少ない理由としては、推測ではありますがお正月であるため引っ越しを控えることや、業者自身が年始休みにより営業をしていないことも影響していると考えられます。
実際に接客をしていて感じることですが、進学や就職、転勤等が確定している方でもギリギリまでは現住所にて留まりたいと考えるお客様が多いこともこのデータに影響しているのでしょう。
他の月は閑散期??
では、他の月はどうなのでしょう?5月~12月はほぼ横ばいになっており、特別、11月や12月の移動者数が増えているようには見えません。
ではどうして不動産業者は繁忙期だと感じ、それが年ごとにズレていると感じているのでしょうか。考えられることは、店頭への来客やネットでの問い合わせが増えることにより忙しくなり、繁忙期を感じるのでしょう。もちろんこれには地域差や営業規模・方法が大きく影響します。
トレンド推移
続いて、簡単ではありますが、Google Insightsを用いて「賃貸」というワードが検索されたトレンドの推移を調べてみました。
予想とは異なり1月をピークに12月に向け「賃貸」を検索する人気が下がっているということがわかりました。
お正月になると、多くの不動産関連テレビCMが増えることも影響しているのでしょう。
ここで1つの疑問が生まれました。
多くの賃貸物件は申込書を提出した後に審査が行われ、通過後に入居となるのですが、申込み後の家賃発生までの期間は1~3週間ほどです。
これは借りる側からすれば、「実際に入居したい時期とのズレ」が生じる場合が多く余分な費用が掛かると感じるものです。しかし貸す側からすれば、出来るだけ早く賃料収入を得たいと考えます。
多くの不動産屋さんは12月頃から来客数が増加し、1月~2月というのは大忙しです。しかし多くの人がデータ上引っ越しをするのは3月です。
この間に集まる人々はどのような接客を受け、どのような部屋を探しているのでしょうか?ここにビジネスのヒントが隠されているように思えてなりません。
この調査においては2011年~2012年のデータのみ使用しており、統計から読み取るとしてはいささか情報が少ないことは事実です。今後、より多くのデータをもとに分析することにより、新たな発見があると考えられます。
また、不動産という性質上、年ごと月ごとの政治的・経済的・社会的背景の影響は多分に考えられる他、地域差も考慮する必要があるでしょう。
さらには転出届をもとにこの統計データを作成していることから、住民票を移していない国民や月をまたいで提出しているデータも考えられるますが、統計データを分析し、不動産業の繁忙期を考察する上では影響は少ないものと考えています。
私自身の今後の研究の一歩としてこの記事は記載しました。皆様のお仕事や研究、何らかのきっかけになれば幸いです。
出典:「住民基本台帳人口移動報告」(総務省統計局)
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