見分ける力を求められる時代【スマホ・AR・SNOW・真実の嘘】
「ほら、みてごらん!綺麗なサクラだよ!」と、母が子に掲げるのはスマホの画面。これはホントのサクラなのか、それとも嘘のサクラなのか。
嘘をつくことは悪いこと。そうシンプルに教わった僕らは、これから子供たちに真実をどう伝えていけば良いのだろう。
母と子供
子供の頃、朝起きるのがつらくて「体調が悪い」と母に告げて学校をサボろうとしたことがありました。しかしそんな嘘は容易く見破られ、布団を引剥されて遅刻ギリギリに学校に駆け込むことになります。
これは悪い嘘ですね、ズル休みしたいだけの。
母親というのは不思議な能力を持っているので、本当に体調が悪い時はわかるんです。だから嘘ついている時も容易くバレる。このように日々の生活の中で「嘘をつくことは悪い事」だと学ぶのです。
スマホとサクラ
昨日、花見をしていてもスマホ片手に花見をしている人が多く見受けられました。
誰かが集まる度に記念撮影、乾杯をする前に記念撮影、盛り上がってきたら記念撮影、中だるみしてきたら一人でサクラを撮影、手に持った紙コップ、置いてある靴、降ってくる桜の花びら、撮影、撮影、撮影、、、
思い出を保存しておきたい気持ちはよくわかりますが、その場を楽しめないのではないでしょうか。
画面の中の六本木、満開
2017/04/01 日本経済新聞 地方経済面 東京 15ページ
住友不動産は東京・六本木で、現実空間の画像に情報を重ねて表示するAR(拡張現実)で桜並木を見られるようにする。昨年10月に完成した大型オフィスビル「六本木グランドタワー」周辺には二十数本の桜並木があるが、植樹されたばかりで花が少ない。ARを活用し、数年後に咲き誇る桜並木の光景を楽しんでもらう。
ARは六本木グランドタワーの街区西側にある「なだれ坂」の約180メートルの区間が対象。アプリを起動させたスマートフォンを桜の季節に坂でかざせば、実際の桜並木に満開の花の画像が加わった様子をスマホ画面上で見られる仕組みだ。
植樹されたばかりである為、一時的な措置なのでしょうがARで作られた桜並木を楽しんでもらう。いかにも今らしい発想です。
これは誰も傷つけていないから「ついていい嘘」なのでしょうか?
僕はそうは思いません。何故、サクラを見て花見をするのか?それはその時期だけ、そこにしか無いから集まる価値があるのだろうと思うのです。
とあるニュースの画像がSNOWだった
皆さんご存知、カメラ&画像編集ソフトSNOWは撮影した人物の顔を認識し、気軽に画像を編集することが出来るものです。
TVでニュースを見ていた時、事件関係者の写真がSNOWで加工されたものがアップされていました。なんとも緊張感にかけるというか、、、真実はどこにあるのでしょう。
とは言え、そういう時代ですから、これからはSNOW画像やSNSから取得した写真がニュースで当然のように流通するようになるのでしょうね。
そのうち、SNOWで顔を入れ替えた写真が出て、「左のBさんの顔をはめたAさんが、右のAさんの顔をはめたBさんを鈍器のようなもので殴り掛かる事件が・・・」なんてニュースが流れるかもしれません。
こんなネタを爆笑問題が年末にやりそうです、、、笑
となれば続くオチは、、、
「もしかして」 「わたしたち…」
「「入れ替わってるー!?」」
でしょうね。(^_^;)笑
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