ヤマト、Amazonの当日配送撤退へ【あたりまえと誰かの我慢】
ヤマト運輸はAmazonの当日配送サービス受託から撤退することを決めたそうです。お金を払っているのだからその仕事が行われるという当たり前は、バランスが崩れれば誰かの我慢の上に成り立っていて、健全でないそれは長く続かないと思います。
ヤマト、Amazon当日配送からの撤退
2017/04/07 日本経済新聞 朝刊
宅配最大手のヤマト運輸は最大の取引先であるインターネット通販大手アマゾン・ドット・コムの当日配送サービスの受託から撤退する方針を固めた。夜に配達しなければならない荷物が増え、人手不足の中、従業員の負担が増しているため取引を見直す。アマゾンは日本郵便などへの委託を増やす考えだが、ヤマトの撤退でサービス縮小を余儀なくされる可能性がある。
<中略>
ヤマトは人手不足で配送網維持が困難と判断しアマゾンに当日配送の受託の縮小を要請。アマゾンも一定の理解を示しており、既に一部地域の当日配送で日本郵便の利用を増やし始めた。ヤマトは当日配送の受託を徐々に減らし、将来はなくす方向だ。アマゾンの利用者の注文の多くは翌日以降の配送とみられる。
<中略>
これまで大半の配送を担っていたヤマトの配送拠点には午後6~7時ごろに到着し、それから配達員が同9時までに各家庭に届ける。気軽に当日配送を利用する人も多く、夜間配達が増加。配達員の長時間労働の原因となっていた。
ヤマトが6日発表した16年度の宅配便取扱数は前年度比8%増の約18億7000万個となり2年連続で過去最高を更新した。このうち1~2割をアマゾンの荷物が占めるとされる。
ヤマトがアマゾンから受け取る運賃には大口割引を適用しており、採算が悪い。宅配便の平均単価は15年度に578円だったが、アマゾンはこの半分程度ともいわれる。ヤマトは当日配送の縮小だけでなく、運賃の引き上げも要求している。値上げに応じなければ取引停止も辞さない構えで、アマゾンは日本市場の戦略転換を迫られる可能性もある。
欲しい物が欲しい時に簡単に注文が出来てすぐに届くAmazonは本当に便利です。
しかし、配達する側の負担は以前から話題になっていました。
そして遂に、ヤマトも離れてしまうことになったようです。
店と客
店は客のためにあり、
店員とともに栄え、
店主とともに滅びる。〈倉本長治〉
倉本長治さんの言葉がこの全てを説明してくれるのではないでしょうか。
店はお客様があってこそ、存在し続けることが出来ます。ただ、低価格競争が続く中で客の為にと価格を引き下げ、その負担を店員に負わせ続ければ、その選択をした店は滅びてしまうのだと思います。
ウェブでは顔が見えないけど、その先には少なからずヒトが関わっています。お金を払っているんだから当然と思ってしまう消費者が増えていることも原因だと思うのですが、
誰かの我慢の上に成り立つビジネスは、長生きしない。そう思います。
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