【事務所には、シェアオフィスと専用オフィスどちらがオススメか】

最近、ご相談の多くが店舗だったので、あまりゆっくりと考える機会が無かったのですが、事務所を借りるとしたらシェアオフィスと専用オフィスどちらがいいか?というご相談を受けたので考えてみました。

 

都心の空室率は2.8%!!

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2018/04/13  日本経済新聞 朝刊

オフィスビルの不足感が強まっている。3月の東京都心の空室率は2・8%と2008年3月以来、10年ぶりに3%を割った。女性やシニアといった就業者数の増加や働き方改革の進展で、オフィスを拡張する企業が増えている。大型の再開発計画は20年まで続く見通しで、将来の需給緩和を指摘する声もある。  仲介大手の三鬼商事(東京・中央)が12日発表した3月時点の都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の空室率は前月比0・23ポイント低下した。需給均衡の目安とされる5%を大幅に下回る。オフィスの平均募集賃料も3・3平方メートルあたり1万9699円と51カ月連続で上昇。09年8月以来の高値水準に達した。

(中略)

不動産サービス大手JLL(東京・千代田)によると、18年に都心部で完成する大型オフィスビルの貸床面積は約60万平方メートルと17年の3倍に急増する見通し。それでも「ほとんどのビルで空室がない」(仲介大手)。  19年以降に完成予定のビルも既に引き合いは強いという。もっとも、大型供給が続き既存ビルの空室が増えるとの見方も出ている。三幸エステートの今関豊和氏は「19年半ばから20年にかけて潮目が変わる」とみている。

 

なんとも景気の良い話ですが、既存オフィスビルの空室率は2.8%、さらにはこれから完成する予定のビル・テナントも空室が無いとのこと。

一時は団塊世代が定年することや、インターネットで在宅ワークする社員が増えるために、オフィスビルの需要が無くなるのでは!?なんて言われていましたが、実際そうではなかったようですね。

 

シェアオフィスも好調

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いっぽう、シェアオフィスを利用するスタートアップ企業も増えているようで、このような取り組みがありました。

2018/04/12  日本経済新聞 朝刊

東京建物は東京・八重洲の本社ビル5階にスタートアップ企業の支援拠点「クロスブリッジ東京」を設ける。24日に開いて割安な賃料でオフィスを貸し出し、企業育成プログラムも実施する。スタートアップの段階で人数が少なくても成長すれば大きなフロアの借り主に育つ。不動産大手は東京都心のオフィスビルで競うようにスタートアップを呼び込んでいる。

 同社の拠点には約60席の固定席を用意し、月額料金は1席当たり1万5千円程度。開業と同時にスタートアップ9社、ベンチャーキャピタル3社の利用が内定している。

人数が少なければ広いスペースは必要ないし、複合機だってなんだってそんなに使わないからシェアした方がいい。確かにその通りだと思います。ましてや、オフィスビルの賃料は上昇していますから、事業が始まる前から贅沢なテナントを借りる必要性がないとも言えますね。

 

 

ちなみに、、、シェアオフィスをした場合、㎡単価で考えればオーナーさんの利回りも良くなります。さらには区分けを増やすわけですから退去リスクも分散されます。貸し手、借り手、相互にメリットがありますね。

 

結局のところと、注意点

結局のところ、会社の規模と業務内容によって選ぶのが一番だと思います。

シェアオフィスメリット

  • 安く借りることが出来る
  • 導入コストが安く上がる(環境が整っている)
  • 他のスタートアップ企業がいるため、モチベーションUP

シェアオフィスデメリット

  • 来客の多い仕事だと、専用の応接室が無いため使いづらい
  • 周りの音が気になってしまう人には向かないかも

専用オフィスメリット

  • 他の人に気兼ねなく利用できる
  • 利用時間の制限もない
  • 自由にレイアウト出来る
  • 好きな設備を備えることが出来る

専用オフィスデメリット

  • 初期費用、月々の費用がシェアオフィスと比較すると高額
  • 設備の導入をイチから全てやらなくてはならない

 

先日訪れたシェアオフィスのトイレに貼紙があったのですが、トイレを汚したままにする利用者がいたそうで「会社の信用に関わる問題ですから汚した人はちゃんと清掃するように!」という注意書きがされていました。

会社の印象がとても重要視されるような仕事の場合には、不特定多数の人が出入りするシェアオフィスは向かないかもしれませんね。

ケン・トータル・コンサルティング

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