不動産業の歴史①【古きを知り新しきを知る】
さて今日は、不動産業の歴史について書いてみたいと思います。
以前、関東不動産会のホームページにも寄稿させて頂きました内容ですが、それを再編集して書いていきたいと思います。
私が不動産業の歴史について調査していたころは、ネット上にもほとんど情報が無く、数少ない文献を参考に調査し記事にしていたのですが、今は有名不動産会社のA社やH社のホームページには堂々と参考文献も表記せず記事がアップされています。
まあ恐らく雇われたライターなりが記事を書いているのでしょうが、あまりよろしくないですね。
ちなみに私がこの調査をした時の参考文献はコチラ
【参考文献】不動産業界のしくみ 著:矢部樹美男
です。
1.不動産業にあたる仕事のはじまり
不動産という言葉が一般的に使われるようになったのは、明治時代以降と言われていますが、不動産業にあたる仕事は、明治以前からも存在しておりました。
縄文・弥生時代
稲作を集団で労働をおこないました。この時にムラが誕生し、土地は所有というより、集団の縄張りのような感覚でした。
古墳時代
「ムラ」が拡大して、あちらこちらに小さな「クニ」が発生し縄張り争いがはじまりました。
飛鳥・奈良時代~平安鎌倉時代
奈良時代中期頃、当時の中央政権である大和朝廷が墾田永年私財法を発布、自分で開墾した土地の永続的な私有が認められました。
この法律に目をつけた貴族や有力寺社などの有力者層は、農民を用いて土地の開墾をおこない、自らの私有地を増やしていきました(荘園の発生)。
また、都暮らしが多かった貴族や有力寺社たちは、地方にある荘園を管理するために人を置き、これをきっかけに、不動産である荘園の管理や開発という意識が芽生え始めました。
天平15年(西暦743年)に発布された墾田永年私財法は、日本で初めての不動産に関する法律ということになります。
その後も人々の生活環境の変化と共に、不動産環境と法律は整備されていきます。
室町以降の歴史はまた次回に続きます。
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