成田空港DELTA航空ラウンジでの疑問【利用者ニーズと店内設計の都合】
先日、海外出張に行く際にDELTA航空のラウンジを利用しました。当然、毎日ブログを更新する私はこの日もパソコンの前に座っていたわけですが、、、、
パソコン席を利用している人が一人もいない!!
窓沿いに並び、PC電源が取れる仕切られた席は、端っこから端っこまで、ずーーーーーーっと空席です。
さて、この写真を見て何か違和感を感じる方はいますか?
ビールが気になるって?
・・・写真のビールは当然、ブログを書き終えてから一杯やるつもりで用意したビールです!(目の前に人参をぶら下げると頑張れるタイプなので 笑)
それ以外です。
答えは、、、
「窓際なのに誰もいない」
ということです。
「別に皆が窓際に行きたいワケじゃないんじゃない?」とお考えの方もおられるでしょうが、実はこの窓際席の後ろにはいわゆる4人がけのゆったりとしたボックス席があり、その極力窓よりの席(つまりPC席の真後ろ)には、沢山の人達が腰掛けており、ときおり席を立って窓側に飛行機の離着陸を覗きに来ているのでした。
求めているものが交錯している
私のようにPCを使いたい人は、基本的に画面を見たいわけで、窓際を望んでいるわけではありません。電源と席の仕切り、静かな環境に、少しばかりのビールがあれば大満足です!
しかしここでは、真後ろにお酒を飲みながら大声で話すグループがいて、彼らは外を見ながら寛ぎたそうです。
ラウンジの簡易的見取り図
簡単にラウンジの造りを示すと、
←←入口クローク方面
−−ドリンク&フードスペース−−
−−通路−−通路−−通路−−通路−−
−−−−−ボックス席エリア−−−−−
−−−−−ボックス席エリア−−−−−
−−−−−ボックス席エリア−−−−−
−−通路−−通路−−通路−−通路−−
−−−−−−−PC席エリア−−−−−−−
−−窓−−窓−−窓−−窓−−窓−−窓−−
こんな感じです。
入口クロークからドリンク&フードスペースまでは30mほど離れており、フードスペースは25㎡ほどのスペース一箇所にまとまっています。
それぞれの席はクローク入ってすぐから50mくらい?にわたってぐるーーーりと弧を描いて設置されています。
どんな配置が良かったのだろうか?
恐らくフードスペースのさらに内側には厨房等の設備があり、そこへの短い導線を確保するためにフードスペースの位置は決められたのでしょう。
しかし、先ほども述べたように窓際の席は人気が無く、フードスペースとその間のボックス席に人が密集しています。
案1.入口すぐのエリアにPC席を集中させる
入口すぐのエリアはフードスペースまで若干距離があり人気がありませんでした。ここは静かですし、恐らく使えるだろうプリントアウト等のサービスを利用したい人にとってもクロークの近くは便利です。仕事をしたい人は、窓際でなくていいので静かな場所がいいですよね。
窓際に続くPC席は外して、代わりにカップル席やボックス席を設置したほうが顧客満足は向上しそうです。
案2・・・・を考えようと思ったのですが、やはり「PC席とくつろぐ席を分け、窓際全部PC席を廃止する」というプランが一番良いのではないでしょうか?
様々な目的を持った顧客が、同じ場所に集まる場合、その導線にも注意を払わなければなりません。
ただ闇雲に、回転率を上げる方法や接客効率を考えるだけでは、顧客の気持ちは離れていきます。当然店内の造りは、一度作ってしまったらなかなか直すことが出来ませんので、よく考えて進めることが重要です。
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